慢性疼痛に対してヨガができること

脊椎滑り症や脊椎狭窄があっても、痛みを全く感じていない人と、慢性の痛み感じる人がいるというのは、近頃テレビの健康情報番組でもよく取り上げられています。

慢性疼痛や偏頭痛、原因不明の痛みなどには実は神経回路の変化が関係しているということがわかって来ています。

ファントム・リム・ペイン(幻肢痛)

ファントムは幻、リムは四肢、ペインは痛みという意味ですが、怪我や病気によって四肢を切断した方が、その後も手足のあった場所が痛むという現象です。このように痛む場所自体がないのに痛むというのが神経の不思議です。

ないのに痛むから、この痛みは気のせいなのか?というと、そうではなく、痛みが続くことによって痛みを伝える神経が過敏になって過剰に反応してしまうようになるためであるということが分かってきました。「痛覚変調性の痛み」と呼ばれています。

このような痛みは、痛みへの恐怖、不安、ストレスといった心理的な要因も大きく影響していると言われています。アメリカの腰痛治療で有名な医師サーノ博士(ニューヨーク大学医学部臨床リハビリテーション医学科/2017年に亡くなっています)は「痛みの原因は抑圧された感情です。すなわち、抑圧された感情が筋の異常収縮を引き起こしている。」と提唱し、彼の本”Healing Back Pain”は、アメリカでベストセラーになりました。当時(1991年)としては、この考えは非常に新しく、やぶ医者のたわごとと非難する人も少なからずいましたが、現在では心と体はつながっているということを否定する人はいません。

サーノ博士は、こうも書いています。「ストレスが交感神経系(いわゆる「闘争・逃走」システム)を活性化し、副交感神経系(「休息・消化」システム)の働きを低下させる。このような状態になると、身体は差し迫った脅威(たとえそれが想像上の脅威であっても)に対処するためにリソース(資源)を使うため、治癒力が低下してしまいます。たとば目の前の火事に対処するために、体はより時間のかかる体の修復に資源を使いたくはないのです。」

そこで、この十年ほどの間にアメリカで大きな注目を浴びてきたのがヨガです。ヨガと言っても、日本の駅前ホットヨガではありません。ゆっくりとマインドフルネスに呼吸とともに行うヨガで、アメリカでは国際ヨガセラピー協会という医療と連携した組織があります(ちなみに私はそこの認定ヨガセラピストです)。このようなヨガはボディー&マインド・エクササイズと呼ばれており心と体の両面にアプローチします。

これは何も難しいことでも新しいことでもありません。緊張している時には「深呼吸して」という言葉は、だれでも一度は言われたことがあるのではないでしょうか。ゆったりとした呼吸をすれば、体はリラックスするのです。ですので、呼吸を利用して、さらに呼吸に意識を集中して、あえてゆっくりと動くことで(動禅のようなものです)、脳は体から安心安全というメッセージを受け取り、ストレスが緩和され、副交感神経が優位になり、過敏に反応していた神経も落ち着き痛みが和らいでいきます。

痛みの悪循環を断ち切る

「痛み→不安→動かなくなる→体の衰え→さらに痛みが強くなる→」という痛みの悪循環がありますが、ヨガをすることによって、呼吸をととのえ、体をととのえ、心を整えることによって、自然とこの悪循環も断たれます。

メディカルヨガセラピーは、年齢体調に関係なくできるヨガです。ゆったりと呼吸をして、ゆっくりと動き、自分を内観して心と体をリラクゼーションへと導きます。

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スタジオアクセス

北浦和駅より徒歩1分のスタジオ

JR北浦和駅西口より徒歩1分

  1. 北浦和駅改札を出て左側へ進む(西口)。突き当り右側の階段を降りる。
  2. 「埼玉りそな銀行」沿いを進む。大きな道路の信号に出る手前の左側のトンボビル6F
  3. (1Fは「トンボ歯科医院」さん、3Fは「アウラ学童」さんです。)