「現代ヨガの父」であるティルマライ・クリシュナマチャリアの長年の弟子だったというインドラ・モーハンというヨギーが、こんなことを言っていました。
樹木には6つの段階があります。1.種 2.種が芽吹く 3.若木が木になる。 4.季節の移り変わりと共に、花が咲き、実を成し、葉を落とす。 5.老木となり、枯れ木となる 6.種を残す。
この6段階は生きとし生けるもの全てに共通している自然の過程です。
ヨガの練習も、この人生の段階をリスペクトしなければなりません。クリシュナマチャリアは、特に成長、変化、衰えの3つの時期に分け、ヨガがこの人生の3つの時期に合わせて変化するべきだと説きました。
男女ともに、同じステージを歩みますが、女性はホルモンの変化により、男性よりも変化を感じやすいです。現在、女性たちは、さまざまな健康問題を抱えており、残念なことに、それが、その人には合わないヨガの練習によって悪化することもあります。
ヨガは柔軟性が重視されすぎて筋力が犠牲になり、女性の健康に、特に年齢とともに逆効果になることも、しばしばです。身体的にも心理的にも、安定性の方がポーズの深さや柔軟性よりも遥かに大切です。70歳になった時、足を頭の上に持ち上げることよりも、身体的にそして精神的に安定し健康であることの方が大切です。
現代のポーズ中心のヨガは単一的で、極端な柔軟性を求める動き、早い動き、不自然なアライメントが偏重されています。それが良いとか悪いとかではなく、それが自分にとって必要かどうかに気づくことが先に来なければならないと思います。
人生を通して健康健全であることをサポートするためのヨガが広まってほしいものです。